※ 持っている本棚から勝手に本を紹介するという、まったく、迷惑きわまりないコンテンツです。ジャンルは、無節操です。


パリの水割りワイン
編:北海道池田町
出版:北海道新聞社

1998年に池田町が開町100周年となるのを記念して、全国から「ワインにまつわるエッセイ」を募集しました。なんと、1,245通の応募がありました。本になってびっくり!
この本、絶対に買う価値あります!
初めての旅
著者:本多勝一
出版:スキージャーナル

長野県伊那地方で生まれ育った本多氏は、千葉大薬学部卒業後に京大農学部に入り、探検部などでフィールドワークを身につけ、その後、朝日新聞記者、特に社会派記者として活躍することになります。そんな本多哲学(?)の原点となる本です。
いのちの初夜
著者:北條民雄
出版:角川文庫

2001.5.11に画期的な判決が出ました。ハンセン病訴訟の勝訴です。私はライ病というのは、まったく知りませんでした。だから、「偏見」ということは子供時代からなかったのですが、これって、マスコミがつくりあげたような気がします。らい療養所に隔離された北條氏による私たちの知らなかった世界が描かれています。
カストリ時代
著者:林忠彦
出版:朝日文庫

カストリというのは、まがいものの焼酎のことだそうです。林さんの名前は知らなくても、銀座の酒場「ルパン」で椅子にあぐらで座っている太宰治の写真は、どこかで見たことがあるでしょう。あと、坂口安吾とか織田作之助などの写真でも有名です。
知的生産の技術
著者:梅棹忠夫
出版:岩波新書

1969年初版の名著。書名からはハウ・ツー本を想像してしまいますが、現代のデジタル社会、パソコン、ワープロ、ファイリング、日記、ノート・・といった「知的活動」についての啓蒙書となっています。・・・しかし、それだけではありませんでした、この本は。現在でもこの分野で、この本を越える本はない、と、断言しちゃいます。
知的生産者たちの現場
著者:藤本ますみ
出版:講談社

1984年2月初版。藤本さんは、梅棹先生の秘書をされていて、1966年から74年までの8年間の先生の研究室、京都大・人文科学研究所での様子を書かれています。京大型カード秘話、国立民俗学博物館設立このこと、現館長の石毛直道氏のこと・・・。生き生きと梅棹先生をとりまく人間模様や「知的生産」システムのつくられる様子が伝わってきます。
死ぬかと思った
著者:林雄司 編
出版:アスペクト

けっこう話題になった本ですので横目ではみていて、立ち読みもしたのですが、あまりのおもろさに買ってしまいました。2000年3月初版です。「Webやぎの目」
http://www.kt.rim.or.jp/~yhayashi/
の投稿を本にしたもの。下ネタが多いけど、自分も経験あるなあ、というのも・・・あったりして・・・。
川柳でんでん太鼓
著者:田辺聖子
出版:講談社文庫

1988年10月初版。古典ではなく現代川柳を紹介しています。この本で、川柳というものを知ったのですが、なかなか奥が深〜い。現在ではサラリーマン川柳などが有名ですが、鶴彬(つるあきら)のように反戦川柳もあるし、庶民に愛されながらも芸術性や反骨精神があるのが川柳なのでしょうか。死んだフリしてるけど、一筋縄ではいかない一般庶民の世界がここにはあります。
生と死の境界線
著者:松岡正剛
出版:講談社

1988年初版。森田療法をつくられた森田正馬は1938年の臨終の床で、弟子たちに自分の夢の記述や幻覚、錯乱の病理を話したという。1986年、岩井寛先生はガンで亡くなった。その時の3ヶ月前から死の直前までのドキュメントです。現代の森田先生の姿がここにあります。
モバイル書斎の遊技術
著者:山根一眞
出版:小学館

1996.6月〜1999.3月まで「DIME」での掲載記事をもとに書かれた本です。ノンフィクション作家である氏は、「変体少女文字の研究」で話題を集め、その後は多くの執筆やNHKのキャスターも務めていらっしゃいます。そのかげには、数々のデジタル機器にふりまわされた(?)体験がありました。
・・・これが、また、すごいのなんの・・・
ビッグコミック・オリジナル
出版社:小学館

だんだんマンガ、コミックのたぐいは読まなくなってきましたが、この、隔週に出るコミックだけは、つい買ってしまいます。弘兼憲史氏の「黄昏流星群」は熟年男女の話で1話が7〜8回に連載されます。これ、おもろい。あと川柳のコーナーもいいですねえ。えっちな本ではありません。
ワインの科学
著者:清水 健一
出版:講談社・ブルーバックス

ワインを知る手段として一押しの本です。著者は、サントネージュ(協和発酵)の研究員。微生物が専門なのですが、商品開発やマーケティングの部署でも活躍されました。製造現場を熟知しており、ワインについての疑問を科学的に説明してくれます。氏はドラマーでもあり、プロ級というウワサです。
キミよ歩いて考えろ
著者:宇井 純
出版: ポプラ社

1932年生。東京大学での長年の助手時代に始めた公開自主講座でセンセーショナルな「公害原論」を発表した宇井さんも、もう、こんな年齢になってしまっているのですね。水俣病をはじめとする公害問題に先頭を切って立ち向かった著者が、中学生向けに書いた本。大人が読んだほうがいいかも。
冬の花火
著者:渡辺 淳一
出版:角川文庫

帯広出身の歌人・中城ふみ子についての伝記的小説。乳ガンを患っているふみ子は、当時の歌壇にさっそうとデビューを飾ったのですが、その短く激しく生きたふみ子と、彼女を取りまく人々を描いています。しかし、実名を無断で載せるなど、氏の人格を疑うところでもあります。でも、ふみ子を知る上ではおすすめの本でしょう。