死ぬかと思った/林雄司 編
前書きには、こうかいてあります。

「死ぬかと思った」経験を自慢してください。肉体的、精神的でもどちらでも構いません。ですが、自分として折り合いがついている経験に限ります。文末は「死ぬかと思った」で終わらせてください。

で、すごく、くだらなくて、おもしろい。タイトルだけでも想像できます。

・中年男性とのマウス・トゥ・マウス(23才、男)
・ノーパン面接(匿名希望、女性)
・Hビデオがデッキに詰まる(30代おばさん)
・診察台で放尿(おっちゃん、39才)
・スピード違反を陣痛でごまかす(40才、主婦)
・うんこもらしてノーパンで逆立ち(27才、主婦)

・・・などなど・・・

あとがきにも書いてありますが、だいたいが、余計なことをして死ぬような目にあっているようです。ボールペンのインクを吸ったり、鼻にタンポンをつめてみたり、電気が通じたままの電球を水に突っ込んだり・・・。

でも、これを読むと一度は似たような経験のものもあるので、自分の替わりに言ってくれて、また、最後のことばで救われるような気がしてくるから不思議です。