2000年の記念すべき年農業技術研究所では「ヤーコンの栽培、料理試食研修会が開催されました。
これに便乗して、話題の提供の意味もふくめ、もち米に二割のドングリの粉を混ぜて突いたものを「ドングリ餅」と名うって
試食品を提供したところ、好評を得た。

 オークの葉はすでにカシワ餅として利用されていますが、ドングリは昔アイヌの人たちが食料として利用していたと聞きます。
秋にとったドングリの皮をむき、豆といっしょに煮て、油を混ぜ、冬のご馳走として、同様に皮を剥いた実を、草木灰を溶かした水で
煮たあと臼で砕き、固めてドングリ団子を作り、これに筋子の汁をつけて食べたと本で読んだことがありました。

 日本各地では木の実の利用がされています。たとえば栃餅は今では観光の土産として定着しています。
また帯広のドングリビールなんかもおもしろい発想です。
ただ、子供の小遣い稼ぎ、リスの餌横取りとかの論議、私はビールつくりと平行してオークの木を植付け30年したら
その木からドングリを採取しビールを本格的に作るべき計画を立てるのが良いと思います。
シバグリもリスや鳥類のえさになりますがそれを拾って人間が食してもこんな論議にならない、また子供には働くことの大切さ、
森林とのふれあいなど数々と教えることもあるのでは思います。

 ボランティアが沢山ドングリを拾った清見ケ丘公園には数匹のエゾリスが生息していますが、
越年した5月にも沢山のドングリが残っていました。
植樹際も造林も賞賛されますが、最後はその木も人間により切られ、人間に利用されることを考えると同じようなパターンと思うのです。

 ドングリは豊凶の差もあるがおよそ1平方mあたり20個とすれば1haで20,000個となり、この実を有効に利用することが大切である。
ドングリはアクが強いので、あく抜き乾燥後、粉にして「ドングリ餅(オークだんご)」を発売してオーク樽と結びつけた菓子産業に、
ワインにオークの実をつけこみ、「ワインオークの実」はお菓子感覚で食べれるピーナッツのようなもの、
でんぷん質があることから「オークのスナック菓子」のようなものや「オークジュース」、またラーメン、うどん、そばの緬に
ドングリの粉を混ぜ「オークラーメン」など産業として取り組みも面白いと思います。