Q16 | テレビでやってる10万円のワインと1000円くらいのワインってどう違うの? |
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A | きわめて個人的な意見ですが、単に、ワイン市場での商品価値の違いでしょうか。 ワインは日本では日常的に不可欠というよりも、嗜好品的な要素が大きいですよね。 で、その贅をつくしたのが10万円のワインではないでしょうか。 ブドウの生産者価格は、1kgあたり100〜200円だと思います。 (日本ではもう少し高いですが) これに醸造に関わる金額、ビンやコルクなどの資材、樽やビンでの熟成させる費用、 広告宣伝費、営業費用、流通費用・・などがかかります。 では、10万円のワインと1000円のワインでは差がないか、というと、そうも言えません。 世界で一番高いと言われるロマネ・コンティは、1本30万円くらいでしょうか。 畑の面積は約2haで、房がつきすぎないよう、ていねいに管理されていると言われてます。 ボルドーの5大シャトーでは毎年のように新樽を更新して、そこで使われた古樽は、 高価で取り引きされている、ということも耳にします。 つまり、もうすでにブランド化されているワインはぜいたくにお金を投資できるし、 それなりの高価な金額で取り引きされるという環境にあります。 また、最近では、その国の格付けに左右されないようなワインを独自でつくる傾向があり、 それをアメリカ市場へ売り込み、PRなどで商品価値が上がる、といったことも起こってます。 イタリアワインで、スーパー・トスカーナって聞いたことありませんか。 これ、イタリアの格付けにわざと認定されないでつくられたとのことです。 それが、とてつもなく高い金額で取引されるようになったのです。 チリの一部のワインなんかも、むちゃくちゃに高騰しました。 ワインの場合の商取引はロンドン市場によって大きく左右され、そこにはUSAマネーが 動いているといわれています。 つまり、我々の知らない裏の世界でワインの格付けがなされているのですね。 日本のソムリエさんの多くは、まだ、外国にばかり目が向いているようです。 国産ワインでもがんばっているところが、たくさんあるのに・・・ |