Q14 ワインの発酵ってどれくらいの日数なのでしょうか。
どのくらいで飲めるようになるの?

約一週間ほどでブドウ果汁がワインになります。

ワインの発酵はブドウに含まれる糖分が酵母によって分解され、
アルコール(エチルアルコール)が生み出されます。
と、同時に炭酸ガスも発生するのですが、
タンクの上部より揮発してしまいます。

だから、発酵中に不用意にタンクをのぞき込むと
炭酸ガスで酸欠になってしまうおそれがあるくらいです。

また、発酵中には、発酵熱といって液温が上昇し、
30℃近くになる場合があります。
あまり液温が高くなると、ワインの香りや味に悪影響がありますので、
水をかけてタンクを冷却するなどの処置が必要になります。

特に、十勝ワインでは、発酵中の白ワインは15、6℃の温度を保つように
冷却タンクを使うようにしています。
液温が低めですと、発酵期間も長くなり、10日くらいになります。

発酵終了後のワインは、酵母の残骸や有機物などがタンクの底にたまるので
その、オリ引きを2〜3回します。
そして、冷却をして余分な酒石酸を取り除いたりしますので、
白ワインですと、早いもので、仕込んでから2ヶ月ほどですね。
赤ワインは、さらに樽熟成、ビン熟成をさせるので、1年以上です。

十勝ワインのヌボの売り出しは、12/1です。
また、10月のはじめにワイン祭りがあるのですが、
このときには、特別に、発酵中のまだ甘みのあるワインを飲むことができます。
「もろみワイン」という名前でグラス売りします。
とっても、おいしいよ。