Q7 | ワインはアルカリ性食品なので体にいいそうですね。 |
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A | アルカリ性、酸性食品というのは、体内に吸収されてからアルカリ性の作用を示すか 酸性の作用を示すかを意味します。 食品中の炭水化物や脂肪は、炭酸ガスと水に、 タンパク質は炭酸ガス、水、尿素になって排泄されますが、 酸性ミネラル(P、S、Cl:リン、イオウ、塩素)などや、 アルカリ性ミネラル(Na、K、Ca:ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)が 直接に体内の酸アルカリ反応に関係すると考えられたのです。 しかし、ミネラルが体内の酸アルカリの平衡の維持には、 それほど関与していないことが知られています。 つまり摂取した食品がアルカリ性食品か酸性食品かによって、 血液や体液がアルカリ性になったり酸性になったりすることはないようです。 ワイン中のカリウム、ナトリウムの存在は浸透圧効果やそれぞれの生理作用の働きが 主であると考えるほうが妥当です。 ま、アルカリ性だからワインは体によい、というのは、科学的な言い方ではありませんね。 |