Q1 どんな果実からでもワインはできるのでしょうか?

ある程度の糖分があれば果実を発酵させてワイン(?)はできます。
しかし、おいしいワインをつくるためには酸味が必要です。

柑橘類はクエン酸が多いのですが、ブドウの場合にはリンゴ酸、酒石酸が多く含まれています。
特に、この酒石酸は、ブドウに特有な酸として知られています。
また、赤ワインの熟成にはリンゴ酸が変化して(減少して)乳酸ができ、味がまろやかになります。

糖と酸だけでなく、フェノールやアミノ酸、ミネラル成分なども含め、
果実に含まれる化学的組成も重要なポイントになります。

しかし、なんといっても重要なのは酸ですね。
ブドウは、これらの酸のバランスが良いために、おいしいワインができるのです。

たしかに、どんな果実からでもワインはつくれますが、おいしいワインをつくるのは難しいでしょう。